中国渡航ではビザ免除措置が停止されているため、観光や交流などの短期滞在でもビザが求められます。ここでは、中国にビジネス渡航をする際に必要なビザの種類と申請方法を紹介します。
目次
▶ まとめ
▶ アワールについて
■中国ビジネスで訪中するときに使えるビザの種類
中国ビジネスで中国に渡航するには、Mビザ、Fビザ、Eビザを使用できます。目的や状況に応じて適切なビザを取得することが必要です。
■Mビザ(商業・貿易)
Mビザは、中国で商業活動や貿易取引をする際に必要な業務ビザです。日本企業に勤めている人が中国企業と商談を行う場合や、中国国内で営業活動を行う場合にはMビザが必要になります。
■Fビザ(交流・訪問・視察)
Fビザは、営利目的ではないビジネス渡航で利用できる交流ビザです。非営利目的で中国を訪問する際に取得できます。シンポジウムなどのビジネスに関わるイベントへの参加、アンケートやインタビューなどの市場調査、中国の企業や大学と共同での技術開発の相談などが目的であれば申請可能です。ただし、利益を得る可能性がある商業活動は行わないことが前提になります。
■Eビザ(アライバルビザ・ポートビザ)
Eビザは、緊急に中国を訪問する必要がある場合に申請できるビザです。アライバルビザとも呼ばれ、中国の空港に到着してから申請手続きを行います。従来は中国企業から緊急招致された場合のみEビザが認められていましたが、2024年には商談や交流などの目的でビザの申請が間に合わない場合にも、Eビザが認められる緩和措置が取られました。速やかな商談を中国企業から求められた場合には、Eビザで入国できる可能性があります。
ただし、Eビザが有効なのは中国に入国した翌日から5日間のみです。中国国内で手続きを行えば、マルチビザへの切り替えが可能となる規制緩和も実施されています。必要時にはEビザで入国し、その後ビザを延長することも可能です。
■中国ビザの申請方法
中国ビザは、申請するビザの種類に応じて必要書類を準備し、オンライン申請を行った後、領事館で手続きをするのが基本的な流れです。
■Mビザ(Eビザ以外)の申請方法
MビザやFビザなどを申請する際には、領事館での事前手続きが必要です。中国でビジネスを展開する際にはMビザが必要な場合が多いので、Mビザを例にして申請方法を紹介します。
まず、入国回数をシングル・ダブル・マルチプルから選択します。短期でのビジネス渡航では、有効期限が3ヶ月で1回だけ入国できるシングルビザがよく用いられています。ダブルビザでは3ヶ月または6ヶ月の有効期間で、2回まで中国に入国可能です。マルチプルは、Mビザの取得経験があり、2度以上の入国経験がないと申請できません。まずはシングルかダブルを選びましょう。
Mビザの種類の検討と並行して、申請書類の準備をします。Mビザの申請には以下の書類が必要です。
・中華人民共和国査証申請表(申請書)
・パスポート
・パスポートの顔写真入りページのコピー
・証明写真
・中国国内の企業からの招聘状
中国国内の企業から発行された招聘状がないとMビザは申請できません。中国でビジネスをする際の取引先や受け入れ企業に事前に相談して招聘状を発行してもらう必要があります。申請書以外の書類を用意したら、中国ビザオンライン予約システムを使用して申請書を作成します。
印刷して必要箇所にサインすれば書類の準備は完了です。中国ビザ申請センターの予約を取り、査証予約確認票を印刷します。予約日当日に必要書類を揃えて提出し、申請の翌日から4営業日でビザが発行されます。申請時に渡される受領証に受け取り予定日が記載されているので、その日にビザ申請センターでビザが付与されたパスポートを受け取りましょう。
■Eビザ(アライバルビザ)の申請方法
Eビザは到着した空港でビザの発行ができるのが特徴です。出国の時点では中国国内の企業からの招聘状を用意しておくだけで問題ありません。入出境査証事務所で写真の撮影と申請書の記入を経て、手数料を支払えばEビザが発行されます。Eビザの料金の支払いにはクレジットカードなども利用可能なので、急いで出国したために手元に中国元がなくても問題ありません。
■まとめ
中国にはMビザ、Fビザ、Eビザのいずれかがあればビジネス目的で渡航できます。緊急の渡航ではEビザを使えますが、中国企業から発行された訪中の緊急性があることがわかる招聘状が必要です。ビザの発行が間に合う場合、営利目的ではMビザ、非営利目的ではFビザの申請を行いましょう。どのビザの申請でも、中国国内で関係のある企業や人からの招聘状が必要です。ビジネスでは取引先や提携先をまず探して招聘状を発行してもらう必要があるため、計画的に中国企業とのつながりを作ることが重要です。
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