たこ焼きは日本で親しまれている食べ物ですが、中国でも人気が伸びているのをご存知でしょうか。2000年代に入ってからは、中国でも徐々にたこ焼きが食べられるようになっています。しかし、日本と全く同じたこ焼きではなく、中国でローカライズされた、中国スタイルの「たこ焼き」がメインで食べられています。この記事では中国のたこ焼き事情を詳しくご紹介します。
■目次
▶ 中国たこ焼き概要
▶ 上海万博
▶中国で食べられるたこ焼きの種類
▶ ローカルアレンジ
▶ 築地銀だこ
▶ 日船章魚小丸子
■中国たこ焼きの概要
たこ焼きは中国語では「章魚小丸子(zhāngyú xiǎo wánzi)」と呼ばれています。直訳すると「タコボール」です。中国でのたこ焼きは主食ではなく、たまに食べるおやつとしての位置づけが近く、1箱3~5個入りのたこ焼きを7元~15元(約100円~350円)くらいの価格で気軽に購入できます。小腹が空いたときや、友人とのおしゃべりのお供として楽しまれています。
■たこ焼きブームに火をつけた2つのきっかけ
中国のたこ焼きブームが起きたきっかけは2つあります。
■日船章魚小丸子が台湾で人気に
たこやきは2000年代より前から日本式居酒屋でメニューとして提供されておりましたが、たこ焼き屋が街中にできることはありませんでした。90年代に、台湾で人気になった「日船章魚小丸子」が、2000年代以降中国大陸にも登場したことで、気軽に食べられるおやつ感覚の軽食としてたこ焼きが広まりました。
■上海万博
2つ目は、2010年の上海万博でのたこ焼きのプロモーションです。日本産業館で「たこ家道頓堀くくる」が提供した本場のたこ焼きが人気になり、たこ焼きブームに火をつけました。開催中に50万食も売れるほどの大ヒットになり、「本場のたこ焼きを食べたい」と日本に来る人も増えたと言われています。
■中国で食べられるたこ焼きの種類
中国では、主に以下3種類のたこ焼きが提供されています。
■屋台とフードコート
中国の夜市(ナイトマーケット)や観光地のフードコートでは、多くの屋台がたこ焼きを提供しています。これらの場所では、たこ焼きが日本と同様のスタイルで調理され、ソースやマヨネーズ、青のり、かつお節がかけられています。
■たこ焼きチェーン店
一部の大都市では、たこ焼き専門のチェーン店も展開されています。例えば、日本のたこ焼きチェーン「築地銀だこ」などが中国に進出しており、本格的なたこ焼きを提供しています。
■ローカルアレンジ
中国のたこ焼き屋台や店舗では、現地の食材や味付けを取り入れたアレンジも見られます。例えば、海老やチーズを使用したもの、辛いソースをかけたものなど、現地の味覚に合わせたバリエーションが楽しめます。
■中国風のたこ焼きの特徴
中国大陸のたこ焼きは日本のたこ焼きとは特徴がやや異なります。
■具材はキャベツや海苔が主流
中国のたこ焼きは、キャベツや海苔を具材として使用するのが主流です。日本のようにタコ、紅ショウガ、ネギといった組み合わせのたこ焼きはあまり一般的ではありません。
■ソース+マヨネーズではなく甘たれ
中国のたこ焼きでは、中華風の甘たれがよく使用されています。日本のたこ焼きのようにソースとマヨネーズで食べるスタイルは逆に稀です。
■たこあり・たこなしのたこ焼きが両方人気
中国では「たこ焼き」という名前の商品でも、たこが入っていないことがよくあります。日本でもたこ焼きパーティーでは自由に具材を選んで焼くことがあるので、それと同じような感覚でたこなしのたこ焼き文化が発展したと考えられます。
■味のバリエーションも豊か
中国のたこ焼きは、味のバリエーションが非常に豊富です。わさびを使ったたこ焼きなど、オリジナリティの高いたこ焼きが次々と生み出されています。また、スイーツ感覚で楽しめるストロベリーソース味のたこ焼きも登場しています。たこ焼きそのものがブームになっているため、新しいアイデアで味を開発したものが次々と人気を集める状況が生まれています。
■中国でたこ焼きを販売している主な店舗
中国でたこ焼きを提供している有名な店舗やチェーン店の一部を以下に紹介します。
■築地銀だこ
日本発のたこ焼きチェーン店で、中国の主要都市(上海、北京、広州など)に多数の店舗があります。銀だこのたこ焼きは、外はカリカリ、中はトロトロの食感が特徴です。
■日船章魚小丸子
前述の通り、「日船章魚小丸子」は、中国で人気のあるたこ焼きチェーン店の一つです。名前の「章魚小丸子」は、たこ焼きを指しており、「日船」は日本の伝統を意味するブランド要素として使われています。このチェーンは、たこ焼きをメインに提供しており、外はカリッと、中はトロッとした食感を楽しめるたこ焼きを提供しています。
「日船章魚小丸子」は、中国各地で展開しており、多くの都市で見つけることができます。特にショッピングモールや繁華街に店舗を構えていることが多く、地元の人々や観光客に人気です。
このチェーンは、日本のたこ焼きスタイルを忠実に再現していることで知られており、定番のたこ焼きから、現地の味覚に合わせたバリエーション豊富なフレーバーも提供されています。
■まとめ
日本で馴染み深いたこ焼きですが、実は中国でも食べられています。中国のたこ焼きは、2000年代以降「日船章魚小丸子」という台湾発のたこ焼きチェーンが人気になったことに加えて、上海万博のたこ家道頓堀くくるのプロモーションイベントがヒットしたことから、急速に人気が高まったと言われています。中国では、「たこ焼き」という名前が使われていても、たこがはいっていなかったり、スイーツ感覚で楽しめるストロベリーソース味のたこ焼きが提供されていたり、日本とは似て異なる独自のたこ焼き文化が楽しまれています。
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