7月18日

中国渡航前に知っておくべき持ち込み禁止品リスト【24年7月版】

中国への旅行や出張を予定している場合、持ち込み禁止品について事前に確認しておくことが重要です。この記事では24年7月時点での、持ち込み禁止情報についてまとめておりますので、トラブルを避けるために、渡航前に持ち込み禁止品リストをしっかりとチェックしておきましょう。

■目次

▶ 中国への持ち込み禁止品

▶ 中国への持ち込み制限品

▶ 検疫によって中国に持ち込み禁止の品

▶ 特に気を付けたい中国の持ち込み禁止品リスト

▶ 中国の禁止事項に関する注意点

▶ ビジネス目的での持ち込み禁止・制限が多い

▶ 通貨の持ち出し制限がある

▶ まとめ

■中国への持ち込み禁止品

中国への持ち込み禁止品は、国際的に一般的に禁止されているものです。厳密に禁止されている品は以下の通りです。

・武器や爆発物

・偽造貨幣や偽造証券

・中国の政治・経済・文化・道徳に有害な印刷物や写真や記憶媒体など

・毒物

・常習性麻薬および向精神薬

・危険性のある細菌・害虫・動物・植物およびその製品

・人間や動物の健康に有害な食品・医薬品・その他の物品

参照先：http://www.customs.gov.cn/customs/302249/302266/302267/356445/index.html

■中国への持ち込み制限品

中国には、持ち込みが制限されている品物もあります。他国でも制限されていることが多い品目もありますが、中国ならではの規制も存在するため注意が必要です。代表的な持ち込み制限品は以下の通りです。

・通貨（外貨は5,000米ドルまで、中国元は2万元まで）

・無線トランシーバーや通信セキュリティ機器

・タバコ（紙巻きタバコ：400本、葉巻タバコ：100本、刻みタバコ：500g、電子タバコ：紙巻きたばこ400本相当）

・アルコール（アルコール度数が12度を超える場合は1.5Lまで）

・書籍や雑誌（10冊まで）

・CD・DVD・BDなどの記録メディア（20枚まで）

・医薬品（処方薬で個人使用の範囲内）

・絶滅危惧種の動植物およびその標本、種子、繁殖材料

・その他、税関による制限対象品目

通貨など、税関で申告することで中国への持ち込みが可能な品物もあります。制限があるからといって、必ずしも持ち込めないわけではありません。該当する品物がある場合は、条件を確認し、必要に応じて税関で申告をしから持ち込むようにしましょう。

■検疫によって中国に持ち込み禁止の品

検疫の関係で中国へ持ち込み禁止になっている品もあります。代表的な持ち込み禁止品をまとめると以下の通りです。

・犬と猫を除く生きた動物

・肉類（臓器類を含む）およびその製品、水生動物産品

・水生動物製品（ソースを使用した乾燥、調理、発酵した製品を除く）

・動物由来の乳および乳製品

・卵およびその製品

・燕の巣（缶詰にしたものを除く）

・油脂類、皮、毛皮類、蹄（爪）、骨、角類およびその製品

・動物由来の飼料、動物由来の漢方薬材、動物由来の飼料

・果物

・野菜

・切り花

・タバコの葉

・種（苗）、苗木およびその他繁殖能力のある植物材料

・菌種、有毒な種子、ウイルスなど動植物病原体

・害虫およびその他有害生物

・細胞、器官組織、血液およびその製品など生物材料

・動物死体、動物標本、動物由来の廃棄物

・土壌および有機栽培媒介物

・遺伝子組み換え生物材料

・国家が輸入を禁止したその他動植物、動植物標本および検疫物

■特に気を付けたい中国の持ち込み禁止品リスト

うっかり持ち込もうとして問題になる可能性が高い持ち込み禁止品をリストにまとめましたので、ご参照ください。

・生肉

・生魚

・加工肉

・ミルク

・バター

・チーズ

・卵

・マヨネーズ

・ホエーパウダー

・果物

・野菜

・切り花

・鉢植え

・個人使用以外・処方薬以外の医薬品

・印刷物や記憶媒体（数量・内容の制限）

■中国の禁止事項に関する注意点

中国への持ち込みは、基本的なルールに従っていれば問題ありません。ただし、細かな内容をすべて確認するのは大変な作業です。ここでは、中国の持ち込み禁止品について、特に押さえておくべきポイントをまとめましたので、参考にしてください。

■ビジネス目的での持ち込み禁止・制限が多い

中国では、国内のビジネスを保護する観点から、ビジネス目的での持ち込みに関して、多くの禁止事項や制限事項が設けられています。ただこれは中国に限らず、他の国でも同様の制限を設けているケースが多くあります。ビジネス目的で何らかの物品を持ち込む場合は、事前に禁止品に該当しないかを必ず確認しましょう。

■通貨の持ち出し制限がある

中国では、持ち込みだけでなく持ち出しにも注意が必要です。中国でビジネスを行い、利益を得た通貨を持ち出そうとしても規制の対象となり、持ち出せない場合があります。中国から問題なく持ち出せる外貨は、5,000米ドル以下です。5,000米ドルを超え、1万米ドル以下の場合は、預金銀行から許可証を取得する必要があります。1万米ドルを超える場合は、外貨管理局の許可も必要となります。そして人民元については、持ち出し上限が2万元に設定されているため注意が必要です。