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中国の物価はどうなっている?過去とこれからの中国物価を解析


物価上昇

昨今、世界的な物価高が続いていますが、中国も例外ではないです。現在の中国の生活費や商品価格はどのくらいの水準になっているのでしょうか。この記事では、中国の今の物価や滞在時に必要な予算、そして今後の予測について解説します。


目次


中国の物価は高騰中

物価上昇

日本同様、中国の物価は上昇を続けています。2024年の消費者物価指数は、2月から5月にかけて連続して上昇しました。2024年5月時点では、2023年5月に比べて0.3%高い水準になっています。値上がりは様々な方面で発生しておりますが、例えば、ガソリンなどの燃料費の高騰から関連産業の物価指数が引き上げらている事例が有名です。また、コロナ禍の終了を経て旅行に出かける人が多くなり、旅行関連商品やツアーなどの価格も上がっています。


日本と中国の物価を比較

日本と中国では物価にどの程度の差があるのでしょうか。日本と中国の物価を比べてみましょう


日本と中国の為替レート

日本と中国では通貨が違うので、為替レートによって物価の感覚も変わります。2024年7月では1元=22円前後くらいが為替レートの相場です。5元で110円くらいというイメージで考えると物価がわかりやすいでしょう。


【項目別】日本と中国の物価の違い

日本と中国の物価を、都市部で一人暮らしをした場合の費用で項目ごとにまとめました。

項目

中国

日本

ミネラルウォーター

3元       

100円

缶ビール

5~10元

230円

外食(ランチ)

15~40元           

500~1,000円

外食(ディナー)

50~250元

1,000~5,000円

家賃

5,000~7,000元/月

6~10万円/月

水道光熱費

200元/月

10,000円/月

通信費  

100元/月

5,000円/月

ホテルの宿泊費  

300~1,000元/日

7,000円~2万円/日

路線バス代

1~2元 

100円~500円

長距離バス

10~50元

5,000円~2万円

ミネラルウォーターや、缶ビールなどのスーパーやコンビニで買える商品は中国の方が安いのが現状です。外食にかかる費用はピンからキリまでありますが、全体的には中国と日本では同じくらいの水準です。家賃や水道光熱費、通信費などの生活の固定費は中国の方が安い状況があります。ホテルの宿泊費は中国と日本であまり大きな差はありません。しかし、滞在中に使用する公共交通手段については中国の方が安い傾向があります。


中国の物価から考える滞在予算

予算

中国の現在の物価では長期滞在すると1日あたりどのくらいの予算を考えておけば良いのでしょうか。中国に滞在するときには以下のような費用がかかります。


・パスポート

・ビザ

・航空券代

・ホテル代

・食事代

・現地交通費

・海外Wi-Fi

・海外旅行保険


パスポートは既に持っていれば費用はかかりません。ビザはシングルの普通申請で2,250円、加急申請で5,250円、特急申請で6,250円です。航空券代は行き先やシーズンによって違いますが、往復で5万円~30万円くらいがかかります。これらは滞在期間によらずにかかる費用です。この他の滞在期間に比例してかかる費用については、以下の金額が目安になります。

項目      

1日あたりの費用

ホテル代

1万円

食事代

5,000円

現地交通費

1,000~3,000円

海外Wi-Fi

0~1,500円

海外旅行保険

数百円~1,000円

合計(目安)

15,000円~2万円

ホテルで生活をするなら、1週間で10万円~15万円くらいの滞在費がかかると考えるとよいでしょう。航空券などの費用が10万円かったとしたら、20~25万円の予算で1週間の滞在ができます。数ヶ月~1年以上の長期滞在の場合には、マンションなどを借りる方法もあります。家賃と水道光熱費、通信費を合わせて月10万円ほどあれば滞在可能です。


今後中国の物価は上がるのか


世界的なインフレが進む中、中国の物価も上昇する可能性が高いです。これにはいくつかの要因があります。

まず、世界的なサプライチェーンの混乱や原材料費の高騰が、輸入品の価格上昇を引き起こしています。特に燃料や食品などの基本的な生活必需品の価格が上昇しており、これは中国の消費者にも直接的な影響を及ぼしています。

次に、共同富裕の取り組みによる影響が考えられます。共同富裕とは、経済格差の是正を目指し、富の再分配を強化する政策です。テンセントやアリババなどの大手企業がこの政策に応じて巨額の寄付を行っていますが、その資金を確保するためには、企業は商品やサービスの価格に上乗せせざるを得ない状況にあります。

さらに、中国は持続可能な経済成長を目指して環境規制を強化しています。工業生産コストが上昇し、コストが消費者に転嫁される形で物価が上がる要因となっています。

これらの要因が重なり合うことで、中国の物価は今後も上昇傾向にあると予測されます。物価上昇は消費者の購買力に影響を与える一方で、企業にとっては価格戦略の見直しが求められる重要な課題となります。


まとめ

中国ビジネス

中国では物価が上昇しています。すべての品目が急激に値上がりしているわけではありませんが、燃料や旅行関連サービスなど、世界的に価格が高騰しているものは中国でも同様な価格上昇が発生しています。今後も物価が上がる可能性が高いため、滞在費の予算を立てる際には余裕を見込んでおく方が無難です。また、商品やサービスの適正価格も変動していくため、中国ビジネスにおいては現在物価と変動見込みを考慮し、柔軟に価格設定を行うことが重要です。


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