中華圏とコミュニケーションをとる機会がある人は、WeChatやQQについて聞いたことがあるのではないでしょうか。この記事では、QQとは何か、WeChatとの違いやQQを日本ら利用する方法どについて解説します。
■目次
▶ QQとは
▶ QQの特徴
▶ SNS機能の統合
▶ 多言語対応
▶ ユーザー層
▶ 機能と用途
▶ 決済機能
▶ 国際利用
▶ まとめ
■QQとは
QQとは、中国の大手インターネット企業Tencent(テンセント)が提供するインスタントメッセンジャーサービスおよびSNSプラットフォームです。1999年にリリースされ、中国国内で非常に人気があります。QQはテキストメッセージ、音声通話、ビデオ通話、ファイル共有、オンラインゲームなど、さまざまな機能を備えています。
当初は主にパソコン向けのメッセージングアプリとして広まりましたが、現在ではスマートフォン版も提供され、他のSNS機能も統合されています。また、QQはユーザーがアバターを作成したり、仮想通貨を使ったりするなど、エンターテインメント要素が強いことも特徴です。中国国内での使用が中心ですが、一部の海外ユーザーにも利用されています。
■QQの特徴
QQの特徴は以下の通りです。
■多機能メッセージングプラットフォーム
QQはテキストメッセージ、音声通話、ビデオ通話、ファイル共有、グループチャットなど、多様なコミュニケーション手段を提供します。
■SNS機能の統合
ユーザーはプロフィールを作成し、友達を追加してSNSのように交流が可能です。写真やステータスの共有もでき、他のSNSと同様に「いいね」やコメント機能も備えています。
■ゲームやエンターテインメント機能
QQにはオンラインゲームが統合されており、ユーザーは友達とゲームを楽しめます。また、仮想アイテムの購入やカスタマイズもでき、エンターテインメント要素が豊富です。
■クラウドストレージ
ユーザーはファイルをクラウド上に保存でき、簡単に共有することが可能です。大容量のファイル送信にも対応しています。
■アバターと仮想通貨
QQではアバターを作成し、仮想通貨を使ってアバター用アイテムや他のデジタルグッズを購入できます。これにより、個性的なオンラインアイデンティティを表現できます。
■多言語対応
中国語をはじめ、英語を含む複数の言語に対応しており、一部の海外ユーザーにも利用されています。
■QQメールやその他のサービスとの連携
QQはTencentの他のサービス(QQ音楽、QQメール、QQ空間など)とも連携しており、さまざまなサービスを一つのアカウントで利用できます。
■中国国内での高い普及率
WeChat(微信)と並んで中国国内で非常に広く使われており、特に若者の間で人気が高いです。
■QQとWeChatの違い
QQとWeChatはどちらもTencent(テンセント)が開発・提供している中国のメッセージングアプリですが、それぞれ異なる特徴やユーザー層を持っています。以下は、QQとWeChatの主な違いについてまとめたものです。
■ユーザー層
QQは1999年にリリースされた比較的古いアプリで、若い世代(特に10代や20代前半)のユーザーが多いのが特徴です。多機能で、ゲーム、SNS、チャット、アバターのカスタマイズ、バーチャルペットなどのエンターテイメント要素が強く、学生やゲーマーの間で人気があります。WeChatは2011年にリリースされたアプリで、年齢層が幅広く、ビジネスユーザーから高齢者まで利用されています。シンプルで直感的なインターフェースと、日常生活に必要な機能(メッセージ、決済、ビジネスツールなど)が豊富に揃っているため、ビジネスやプライベートでの利用に向いています。
■機能と用途
QQはSNSやゲーム機能に強く、友達とゲームをしたり、アバターをカスタマイズしてチャットを楽しむことができます。クラウドストレージ機能があり、ファイルの保存や共有も簡単に行えます。また、学生やゲーマーに適したチャットルーム、フォーラム、コミュニティ機能が充実しています。マルチデバイスサポートに優れており、PCでも使いやすいインターフェースもあります。WeChatはメッセージアプリとしてだけでなく、電子決済(WeChat Pay)、公式アカウント、ミニプログラム(アプリ内で動作する小規模アプリ)、健康管理、ショッピング、ニュース閲覧など、日常生活の幅広い用途に対応しています。また、WeChat MomentsというSNS機能があり、友人や家族と写真や近況を共有することができます。Wechatはビジネスの場でも利用され、ビデオ通話、会議ツール、公式アカウントを活用したマーケティングなども行われています。
■決済機能
QQにはQQウォレットという決済機能がありますが、主にゲーム内アイテムの購入や、若者向けの小規模な電子決済に使われることが多いです。WeChat Payほど広く使われてはいません。WeChatのWeChat Payは中国国内外で非常に広く利用されており、現地の店舗やオンラインショップでの決済、個人間送金、公共料金の支払いなど、生活のあらゆる場面で活躍します。WeChatを使う理由として、決済機能を挙げるユーザーも多いです。
■国際利用
QQは主に中国国内での利用が中心ですが、海外でも使うことができます。特に中国の学生やゲーマーとのコミュニケーションツールとしてよく使われます。WeChatは世界中で広く利用されています。特に、中国国内外でビジネスをする人にとっては必須のコミュニケーションツールとなっています。WeChat Payも多くの国で使えるため、国際的な利用が進んでいます。
■QQを日本から利用する方法
QQは、基本的に日本からは利用できないサービスとなりました。もし何等かの事情があり、どうしても日本から使用しないといけない場合、以下の手法を参照するとよいでしょう。
■(中国で購入した)中国のスマホを所持している場合
中国側で海外ローミングサービスを契約すると、中国でダウンロードしたQQを日本でも利用できるようになります。
■日本のスマホのみ所持している場合
まず、VPNを利用して中国ネットワークに繋げます。(中国のVPNに繋げる方法はこちら▶VPNを使って中国のネットワークに接続する方法を解説)中国のネットワークに切り替えた後、中国のアプリダウンロードストア、Tencent App Store (应用宝)、Huawei AppGallery (华为应用市场)、Xiaomi Mi App Store (小米应用商店)、360 Mobile Assistant (360手机助手)などからQQをダウンロードするとQQが使用できるようになります。ただし、QQのアカウントを持っていないという方は、まず、中国の電話番号を取得して、電話番号認証をした上でアカウント作成をする必要があります。▶日本から中国の電話番号を取得する方法はこちら
■まとめ
QQとは、中国の大手インターネット企業Tencent(テンセント)が提供するインスタントメッセンジャーサービスおよびSNSプラットフォームであり、WeChatとは機能やユーザー層、地理的な利用可能地域が違っています。現在、日本からは利用できないサービスとなっていますが、どうしても利用する必要がある場合、中国で国際ローミングサービスを開通することや、日本らVPNを使用してネットワークを切り替える手法を試してみるとよいでしょう。
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